【冬虫夏草のお話】
冬虫夏草は、現在、昆虫などから生ずるキノコを総称しています。
菌類(真菌類)の分類は、「だれもが認める分類体系の設立までには至っていない」(元日本菌類学会会長・椿啓介氏)とされていますが、慣用的な呼称としては、子嚢(しのう)菌類(門また亜門)バッカク菌目バッカク菌科の一属(冬虫夏草属、またはノムシタケ属との呼称もある)に位置づけられています。
養分を昆虫などから得て寄生生活をし、とりついた昆虫などの体内で、菌糸の固まりである菌核をかたちづくり、やがて虫の体を突き破って、キノコ(子実体)を生じます。
キノコは、傘と柄のある担子菌類(門または亜門)のハラタケ目のようなイメージではなく、主に棒状で、その頭部や先端近くに子嚢胞子を抱えた袋状の器官である子嚢果の集り、結実部があります。結実部を含めた子実体の形態には、「こん棒型」「タンポ型」「ミミカキ型」「ハナヤスリ型」などのいくつかのタイプがあります。
子実体の長さは数ミリから数センチのものが多く、長いものでは90センチという記録もあります。子実体の色彩はオレンジ色や紫、黄、茶など様々です。 |
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チベット高原で練習する選手らを見守る
馬コーチ(共同より) |
【冬虫夏草が世間に知られるようになったきっかけは?馬軍団?】
1993年の8月、ドイツのシュッツガルトで開催された世界陸上選手権で、馬俊任コーチの率いる中国選手たちが世界の強豪を相手に1500メートルで金メダル、3000メートルで金銀銅を独占、1万メートルで金銀を獲得しました。
次いで9月に開かれた第7回中国全国運動会では、王軍霞選手が1万メートルでそれまでの世界記録42秒も縮めた大記録で優勝するなど、全員で11もの世界新記録を出したのです。
また、同じ年の、スペインのサン・セバスチャンで開かれた第5回ワールドカップ大会のマラソン競技では、トップから4位までを中国女子選手が独占しました。
当時、中国の陸上選手たちは世界的には無名の存在でしたが、大変な話題になり、馬軍団として有名になったのです。
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【名前の由来】
冬虫夏草というのは、今では昆虫などから出るキノコの総称として使われていますが、本来は、コウモリガの幼虫(イモムシ)から出たひとつの種を指していました。
学名をCordyceps・sinensis(コルディセプス・シネンシス)とつけられています。
イモムシとキノコが合体したかたちは、冬は虫で夏は草と、転生する生き物を想像させるのに十分です。
名称もここからきたと考えられております。
冬虫夏草は、現在の四川、雲南、青海、甘粛、チベットからネパールの三千から四千メートルの高山帯に分布するものです。中国ではシネンシスやセミなどから生ずるものなどを含め総称して「虫草」と呼んでいる。 |
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